2024年12月31日(火) 02:49 JST

体験談


受験生必見!デジ速を利用して、超難関大学に合格!

 私が受験勉強に充てるようにした時間は1日3時間です。当初は1時間を吹き込みに使い、1時間をデジ速の余り役立ちそうにない数字の時間に充てました。最初迷ったのです。もともと東京(ジブリの森美術館に通いやすいため)のどこか三流私大の文科を“志望”していましたから、理科系科目は全く無視していました。理科系は自信もありませんでしたし、当然好きでもありませんでした。しかし、目標を私大から国立に切り替えることにしたのです。私大で三流から一流にレベルアップするだけでも良かったかもしれませんが、中学時代の友人達を見返したいという願望がありましたので、カッコ良さだけを狙って国立を目指すことにしたのでした。もし、どうしても無理ならその時点で私大に切り替えても良いとも思っていました。

 吹き込みの順番は、現在進行形の日本史からにしました。教科書の先に進めば授業が復習として利用出来ると考えたからです。そして世界史。さらに、生物と科学。国語は教科書ガイドを使って古典と漢文だけを吹き込みました。

 英語は自分で吹き込んでも意味がないので、教科書の内容のCDを買い、それを使うことにしました。しかし、基礎が出来ていないことが分かっていましたので、中学1年の教科書に戻って聴くことにしました。おそらく、これが一番役に立ったのではないかと思います。他の教科は、社会に出てからそう役立ちそうにも思えませんが、英語だけはこれからもいろいろと使えそうですから。

 吹き込みだけで夏休み一杯かかりました。もちろん、吹き込んだ順からデジ速で聴き始めましたし、英語は、初めにデジ速を聴いた時の体験もあったので面白く、最初から飛ばしました。1日3時間と決めていたのですが、デジ速をやり始めると、結構乗って来て、休み中は4~5時間になることもザラでした。勉強が面白いことに思えたのは、18年の歴史の中で多分初めてのことです。

 テキストの吹き込みが終わると、後は楽でした。最初は2倍速で聴きました。デジ速の2倍速の音を耳にしながら教科書を目で追います。多分、普通の状態で教科書を1時間読んだら飽きが来るでしょう。ところが、デジ速を使いながらだと、勝手にデジ速が先に進むし、目はそれを追うだけで必死の状態になりますから、なるほど父が最初に言った通り、自然に集中力は高まります。1時間集中のしっ放しなのですが、不思議と疲れは感じません。

 それよりもスピード感、テンポの良いリズム感がむしろ心地良いのです。この春休みに自動車免許(ついでながらこれにもデジ速を利用させてもらいました)を取ったばかりですが、まるで高速道路を飛ばしているような爽快感がありました。

 2倍速でも3日(3時間)で1教科を終了します。1カ月ほどすると、2倍速でも楽について行けるようになったので、3倍速にスピードアップしました。これだと、計算上は2日(2時間)で1教科終えることになるのですが、2日ではなく、1日で終わってしまいます。と言うのも、ついつい面白くて2時間連続して聴いてしまうので、1日1回で読み通してしまうのです。

 こんな教科書を1日で読破してしまうなんて、デジ速無しでは絶対に考えられないことです。10月になると、数学を除き、1日1教科全テキストを読み込んでいました。慣れてくると、教科書無しでも、内容をきちんと把握出来るようになっていました。

 数学についても途中からやり方を変更しました。考えてみると、数学の教科書も数式だけがずらずら並んでいるのではなく、相当量の説明文があります。それを吹き込んで、それだけでも覚え込むようにしました。計算力だけは、どうしようもありませんが、公式を丸暗記出来るだけでも、数学というものに対する怯え方が違ってきました。お前のことは一応全部理解しているのだよ、という安心感のようなものを持てるようになったのです。この頃から、数学の点数も徐々にですが、向上を見せるようになって来たようです。これは私の大学受験のための密かな自信となっていました。

 進学指導の先生は、志望校を最終的に絞り込む段になって、私の志望校を聞くと、おいおい約束が違うだろう、という顔をしたのですが、受験生の特権として一度だけシャレで受けてみたいと言うと、それもそうだな、ということで納得だけはしてもらいました。もっとも、私の模試での偏差値は夏から秋にかけて急激にアップしていましたから、意気込みの違いだけは分かってもらえていたようです。

 ただ、急激なアップと言っても、何分スタート時点があまりにも低いものですから、志望校の合格圏はまだまだ遠い彼方というところでした。11、12月とひたすら、デジ速で教科書を頭に入れ、数学の問題解きを続けました。その間、偏差値はじわっじわっと上がってきました。

 驚いたのは、国語の伸びです。現代国語に関しては対策の立てようがなく、特別何もして来ませんでしたが、デジ速のお陰で理解力が格段に増しているようでした。それは自分でも実感することが出来ました。文章を読んでも、その内容が良く分かるのです。あえて言えば作者の意図が分かると言うか、理解出来るのです。

 この波及効果は全体に及びました。英語では和訳がうまく文章になりますし、他の科目でも、問題の意図が良く読めるので答え易いのです。考えてみれば、前には、少し難しい問題になると、2~3度読み返していたものです。それがどんな問題も読み返しの必要は全くなく、その分だけでも短いテスト時間の中で随分時間の節約になったと思います。  これらは予想外の効果でした。

 12月ぎりぎりまでに第一志望の国立と第二志望の私立、そしてすべり止めの私立を決め、1月からいよいよ受験本番です。私立2校の試験前日にも、世界史の教科書を完璧に近いほど頭に叩き込み、とにかく教科書の中から出る問題であれば、何でも答えてやるぞ、というくらいの気持ちになっていました。英語もヒアリングだけならばほぼ完璧状態になっていました。  すべり止めは完全に自信がありました。中央線沿線にキャンパスがあるので第二志望に決めた上智は五分五分という感じは持てました。センター試験も足切りに引っ掛からない程度の成績は取れ、一安心でした。

 冬休みに入ってからはさすがに時間を増やし、その分で過去問を始めました。過去問では、教科書と実際の試験とのギャップを埋められ、大分感じがつかめ、もしかしたら行けるかもという思いと、まだまだという思いが交錯しました。

 2月の試験前は、英語を総ざらいしました。この時点では知識よりもむしろスピードを上げ、頭の回転を速くすることに主眼を置いたのです。自分でも切れ味が鋭くなったような気がしていました。

 試験当日は、受からなくてもともとという気もありましたし、やるだけのことはやったという気もあり、焦ることなく冷静に構えていられました。試験場で中学時代の友達K君に会い、久しぶりという挨拶だけはしましたが、K君は私がその場にいること自体に驚いているようでした。彼を驚かすことご出来ただけでも、それまでの半年間頑張って来た甲斐があったと思いました。また、彼と一緒に大学生活を送るのも悪くはないか、ということも考えましたが、私が受からない限りは実現しないことなので、お先走りしている自分に思わず笑ってしまいました。

 結果、K君とは一緒になれませんでした。私が合格出来なかったのではなく、K君の方が落ちてしまったためです。高校受験とは逆になってしまったわけですが、わずか半年でそれだけの大逆転が可能だったのは、まさにデジ速効果と言う他はありません。上智・文と筑波一群の両方に受かるなんて、1年前には受験することさえ考えられなかった私にとってまるで夢のような話です。  

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最終更新日: 2007年3月13日(火) 12:08 JST; 3,334 閲覧件数 印刷用画面